土佐文旦
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高知市内から30分もクルマを走らせると、もう、そこは“山岳地帯”と呼ぶにふさわしい場所。 四国が山国であることを痛感する。
全国的に有名なオーベルジュ土佐山にある温泉施設。立ち寄り入浴料800円。どうせ循環・濾過だから、まったく期待しないで訪れた。しかし浸かってみると、意外にいい湯だった(良心的な循環湯)。従業員がお湯をかわいがっている様子がうかがえる。露天風呂から望める山里の風景に癒される。
浴後、2種類のランチを注文……。ひとつは生姜焼きにかつおのたたき、もうひとつが土佐牛ステーキにエビフライ。「~!!、~??」、ディナーも同じだったら食事は期待しないほうがいいだろう。が、空室があれば、宿としては泊まってみたいところだ。
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高知市の西、いの町にある蘇鶴(そかく)温泉。周囲は「山里」ということばがずばり当てはまる見事な景色。傾いた陽のなか、ススキの穂が揺れていた。
入り口に、笹温泉で出会えなかった、8の字になったムカデがいた! カメラを向けたが、気持ち悪いのでやめた。すると乗りつけたクルマに潰され、昇天してしまった。
循環でないかを確認するため、吸引口があるかないかなど“仕掛け”探しをしてしまう。どうも意地悪な入り方をしてしまうのは、悪い癖だ。けっきょく仕掛けなどなく、源泉掛け流し(加熱)であるを納得する。たいしたものだ。
冷たい源泉の小さな浴槽と、加熱した湯が掛け流れる大きな浴槽。先客がずいぶんいた。源泉と加熱湯に交互に浸かる。
宿泊施設を備えた一軒宿だが、多くの地元の人たちが銭湯かわりに浸かりにきていた。情緒などないが、近くにあれば、毎日浸かりに来たい。でも、土佐のホテルのシャワーといい沸かし湯は、どうしてあきれるほど熱いのか、素朴な疑問である――。
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高知を訪れると、どうしても龍馬に会いに来てしまう。
桂浜にある坂本龍馬像。昨年(生誕170周年)から、この時期だけ龍馬の横に特設展望台が設置されるようになった。いつもは見上げるばかりだが、この時ばかりは龍馬に近づける。
龍馬に大接近
「龍馬の目線で太平洋を眺めよう!」
場所:高知市桂浜公園
期間:2006年10月21日(土)~12月10日(日)
時間:午前9時~午後4時
詳細は高知市観光協会
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(物部川水系の)上韮生(かみにろう)川沿いの道を進むと、笹温泉の看板が現れる。ここを左折し5分ほどで到着する。
高知龍馬空港から1時間半ほどだが、そうとうな山奥に来た感じがする。
ここ笹渓谷は紅葉のお薦めスポットらしいが、この時期、紅葉はごく一部にしか見られなかった。ピークは11月末ころだろう。
駐車場には2台のクルマが停まっており、1台が発進するところだった。クルマはさらに奥に向かった。来た道をそのまま行けば、県境を越え徳島側の祖谷(いや)にいたる。……四国の山岳地帯を集中的にまわってみるのもいいかもしれない。しかし温泉が少ないのが難点だが……
さて、笹温泉――。外観、内観ともおしゃれだ。センスがいい。持ち主はただ者でないと見た!
営業は土日と祝日だけ、10時~17時まで。
受付で大人一人800円を支払い、壁に貼られた温泉分析表を見ると単純硫黄冷鉱泉と記されている。この泉質、意外と高知に多い。昨年末、ダートを行った奥白髪温泉(長岡郡本山町、2005年12月入湯)を思い出した。
更衣室には「注意!! ムカデ出没」の張り紙が。
浴室の扉を開けると、誰もいない。硫黄の匂いが漂う。木製の桶が窓側に鎮座し、湯があふれ流れている。ウルウルになる光景だ。3畳ほどの広さの浴槽には湯の華が舞う。湯温はおそらく37~38度くらい。源泉・加熱・かけ流し。
そして湯に浸かる。温くもなく熱くもない絶妙な温度加減、いくらでも浸かっていたくなる。それ以上に「液感」がたまらない。――もしアンパンマンが浸かったら、気持ちよくて、溶けて湯の華になってしまうだろう――
規模を大きくさえしなければ、土佐のあちこちで、こんなにすばらしい温泉に浸かることができたのかもしれない。
窓からは笹川の清流が見下ろせる。紅葉のピークに来たら、もっと素敵だろう。
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11月初旬、法事で高知を訪れた。予定の2日前に高知入り、故人には失礼だと思いつつ、高知一という評価もある温泉に足を向けてしまった。めざすは奥物部にある笹温泉である。 高知龍馬空港から、国道195号を東へ。
途中に「アンパンマンミュージアム」がある。これに隣接する道の駅・美良布(びらぶ)で、食料を仕入れることに。田舎ちらし寿司とナスの味噌炒め、カリカリ梅干、四万十の水ペットボトルを購入、締めて千円に満たない。
どうも旅に出ると、つい地元の人が漬けた梅干を買ってしまうのは、ぼくが梅干マニアだからである。高知、鹿児島、大分など南国は梅干のレベルは高い。品質の良い塩があることや、紫蘇が採れることが関係しているかもしれない。
背後に建つアンパンマンミュージアムを眺める。子供連れでもない、いい大人が入館するには気恥ずかしい。
(けっきょく帰り道、話のネタにということで入館するのだが、さすが観光客を集めるだけのことはある魅力的な施設であった。よさこい祭、桂浜にアンパンマンミュージアムが土佐の三大名物か…、いや高知市内薊野にある沢田マンションも候補に入れたい)
国道195をさらに東に向かうと、案内標識が現れた。そこには、
←四ツ足峠
と書かれていた。
四ツ足峠――字面だけで反応してしまった。ゾクゾクしてくる。
たんに高知・徳島県境にあるひとつの峠にすぎないのだが、この峠の名を、四国の地図上に見つけたとき、異常に興奮したことを思い出した。 犬神伝説があった土佐だから、犬神が棲む峠ではないか、物部(ものべ)という地名は、もののけに由来するのではないか…、などと勝手な解釈をして一人で盛り上がる。このあたりには、壇ノ浦の合戦で入水したとされる安徳天皇が実は逃げ延び、隠れ住んだとされる平家落人伝説が残る。そしてバイキンマンの影も…。峠の下にある四ツ足峠トンネルは心霊ゾーンとして紹介されることもあるらしい。
さて、赤い大栃橋を渡り、四ツ足峠の方向でなく、国道を左折。上韮生川沿いに道は進む。
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足摺岬から竜串へ、そして四万十川の沈下橋に到着。陽がかたむいているが、晴れた日のこの川はいつもすてきだ。クルマでなければ、沈下橋に座って麦芽100%のビールが飲みたいところだが。
(1)土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た よさこいよさこい
(2)御畳瀬(みませ)見せましょ 浦戸を開けて 月の名所は桂浜 ~~
(3)言うたちいかんちゃ おらんくの池にゃ 潮吹く魚が泳ぎより ~~
(4)土佐は良い国 南をうけて 薩摩おろしがそよそよと~~
〈中略〉
(7)西に竜串 東に室戸 中の名所が 桂浜~~
―〈以下略〉―
民謡、よさこい節は10番まであるが、足摺岬も四万十川も登場しない。まあ昔のひとはただの断崖や、どこにでもあった清流を当たり前のものとして名所としなかったのだろう。
翌日、高知市内に戻り、帯屋町あたりを歩いていると、よさこい踊りのチームに出会うことができた。やっぱ高知、南国土佐はよさこいだ。
(▼本番の約一カ月前、前列は帯屋町筋)
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土佐の高知の盗人酒場で
今年7月中旬、初盆で高知に行った。ひととおりの法事が終えると、呑みにくりだす。
でも、土佐のヒトは酒をよく飲む。こんなのんべいな風土が幕末のヒーロー、坂本龍馬を生んだのだろうか。
めざすは高知城下追手筋の裏通り。柳町にある「五鉄」という店。池波正太郎ファンとしては、そそられる名前だ。
五鉄という名前をつけるからには、主人はそうとうな鬼平犯科帳マニアにちがいない。軍鶏鍋屋ではないが…。
主人は盗賊の首領で、採算を度外視した美味い料理屋を営んでいるにちがいない。……もしかして、そこは本当の「盗人酒場」で、首領の配下にある客がつぎの押し込みの密談などをしているのではないか。押し込みに誘われたらどうしよう、「畜生働き」や「急ぎばたらき」だったらこまるな… かってに妄想がふくらみ、期待は高まる。
http://www.kochi-town.com/mypage/kc023089/
そこは、美味い串揚げが食わせる店だった。もちろん盗人酒場でなかった。ご主人は熱烈な鬼平ファンであったが、本格盗賊の首領でなかったことは明記しておきたい。
足摺岬、喜びも悲しみも幾年月
翌朝8時18分、高知駅から「しまんと1号」に乗り込む。2000系のディーゼル特急だ。土讃線の終点、窪川から延びる土佐くろしお鉄道の中村駅で下車。レンタカーで四万十川の下流沿いにまず走り、足摺岬をめざす。
鉄道の旅はひさびさだったが、こう書いているうちに自分が“テツ”系のひとりであったことに気づいた。山形新幹線の400系「つばさ」や、秋田新幹線のE3系「こまち」がかわいかったことを思い出した。スイッチバックとループがある肥薩線もたまらない。
足摺岬は、「おいら岬の燈台守は 妻と二人で沖ゆく舟の 無事を祈って灯をかざす 灯をかざす~~」と、知らないうちに歌を口ずさむにふさわしいところだった。
断崖の上にある足摺灯台は太平洋を見下ろす。
海は凪いでいた、上空にはいつも飛行機雲が浮かんでいる。一度は猛烈な台風のとき来てみたい。熱心な“断崖マニア”や“台風実況中継マニア”であれば、いくど訪れてもあきない場所だろう。
ここもまた、“断崖の巨匠”船越英一郎が難事件を解決する舞台になるだろう。
で、島田荘司先生のようなタイトルとすれば、『足摺岬殺人行1/2の女 』『南風917ヘクトパスカルの殺人』(吉敷竹史シリーズ)。
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三社祭も好きだが、よさこい祭はもっと好きだ。
本場のよさこい祭は、八重山に浮気ばかりしていたので、3年来見ていない。本場の祭が終わった2週間後に、原宿でスーパーよさこいがおこなわれる。
高知では今年180ものチームが参加するので、すべて見ようとするには無理がある。見方は、気に入ったチームを見つけて、追っかけをすることだ。
帯屋町筋、京町・新京橋“ゑびすしばてん連”、上町よさこい鳴子連、十人十彩、ほにや、…などほんとうに楽しそうに踊る地元・高知チームがいいだろう。やっぱり「よさこい節」「よさこい鳴子踊り」への愛が感じられないと好きになれない。よさこいソーラン系は苦手だし、自己陶酔系もダメだ。
高知から来た、上町よさこい鳴子連。列末の大旗振りはあこがれだ。
よっちょれよ よっちょれよ
よっちょれ よちょれ・よっちょれよ
よっちょれ よちょれ・よっちょれよ
高知の城下へ 来てみいや(ソレ)
じんばも ばんばも よう踊る よう踊る
鳴子両手に よう踊る よう踊る
土佐のー(ヨイヤサノ サノ サノ)
高知のはりまや橋で (ヨイヤサノ サノ サノ)
坊さん かんざし買うをみた(ソレ)
よさこい よさこい(ホイ ホイ)
みませ(ヨイヤサノ サノ サノ)
みせましょ 浦戸を開けて(ヨイヤサノ サノ サノ)
月の名所は桂浜(ソレ)
よさこい よさこい(ホイ ホイ)
詳細は、http://www2s.biglobe.ne.jp/~yohta-1/ysaodori.htm
下は高知からの、十人十彩。
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