ブーゲンビリアに似ているが
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岡本太郎『沖縄文化論 忘れられた日本』(中央公論社版1961年、毎日出版文化賞受賞)
【旅の日程】1959(昭和34)年ころ
――<中略>――
東京で聞いた話では、(注:那覇―石垣)飛行機の便があるから、石垣島に行くのは簡単だということだった。ところがまったく運のわるいことに、チャーター機の契約条件が折り合わず、ちょうど一週間前から飛んでいない。向う一ヵ月は駄目だという。そうなればどうしても船で行かなければならないのだが、これは大へんだ。順調に行ってまる一昼夜。ぎりぎりのスケジュールに、これはひどく痛い。ちょうど季節風の時期で、先島航路はもの凄く荒れる。つい先立っても十八日間、交通がとだえたそうだ。波まかせ、風まかせの航路。行きはよいよい、帰りがこわい。島流しになったっら、私の予定はめちゃくちゃになる。しかしこうなった以上、文字どおり乗りかけた船、覚悟をきめた。
――<中略>――
この(注:石垣)港は浅くて、ちょっと大きな船は横づけできない。本船は二、三キロメートルも遠い沖あいに碇泊し、ハシケで上陸するのだ。真暗な海の向こうに黒くうずくまった島、そこに小さく町の灯が見える。
ハシケはなかなか来ない。船はライトを港に向けて、根気よく合図している。かなり待った。
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そして夜は、くたくたに疲れ翌朝の便で戻り仕事に復帰するつもりだったのだが、美崎町あたりの民謡酒場をのぞいてみたら、つい入店してしまい、踊り狂うことになってしまった。八重山のヒトたち、踊りも唄も上手いうえ、ホントーに元気です! 初めていった「琉歌」という店、当たりでした。 
翌日の飛行機のなかでは、ひたすら眠り続けたことはいうまでない。
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「我が家は沖縄の西表島に引越すことにします! 誰もが歩む人生に、たいした価値があると思えないので、東京での生活を終わりにします」
と、母親役の天海祐希が宣言する。もっと、ドスの利いた、迫力あるセリフを聞きたかった。――○○大学で「ジャンヌダルク」と呼ばれた元女子大生活動家、天海祐希にはムリがある。
父親役の豊川悦司は、“侵略者”琉球王府に立ち向かった八重山の英雄アカハチの子孫という設定。「プロレタリア」とか、「ブルジョア」とかいう言葉が懐かしい。それに、南波照間(パイパティローマ)伝説もでてくる。だから、思いのほか期待した。
さすが豊川悦司、元過激派行動隊長、アナーキストというのははまり役、そして長男役の田辺衆斗くんの演技が光る。なのに、天海の演技はめっちゃ下手くそ、表情に乏しい。
八重山・西表島が舞台なのに、子役のスケジュールからなのか、撮影地は沖縄本島の古宇利島と本部半島周辺だけ。リピーターでなくとも、八重山での撮影でないことが分かってしまうのは致命的である。海、空の青さがまるで違う。この角度だったら、伊是名島、伊平屋島の島影が見えないのはオカシイなどと、つい難癖をつけたくなる。もしかしたら、島影が見えない日に限って撮影していたのではないかと勘ぐりたくなるほど。これほどに舞台の「沖縄」が活きていない映画は珍しい。
期待しすぎたのがいけないのだろうが、沖縄より本土の開発地域を舞台にしたほうがよかったのでは……。バリケード封鎖、開発業者との立ち回りまではシンパシーを感じさせるものがある。さらに、南へ。
パイパティローマ(南波照間)伝説を彷彿させるエンディングにある南へ漕ぎ出すシーンには、そうとうな無理がある。とても、納得できない。
この映画の好き、嫌いは大きく分かれるだろう。
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熱帯低気圧aは、明日あたり台風(TS)になる。気になる……
存在地域/マリアナ諸島
中心位置/北緯 17度30分(17.5度)
東経/149度30分(149.5度)
進行方向/速さ 西南西 20km/h(10kt)
中心気圧/1002hPa
中心付近の最大風速/15m/s(30kt)
最大瞬間風速/23m/s(45kt)
波照間から石垣に着くと、いつも行く場所は決まっている。旧・離島桟橋と離島ターミナルの間にある「マルハ鮮魚」である。ここでキンキンに冷えた生ビールを飲むことが習慣になってしまった。
波照間島で知り合って、帰りの船が一緒だった3人で、生還を祝って乾杯。
持ち帰ったオオタニワタリを天ぷらにしてもらい、つまみにした。(マルハ鮮魚さま、本当にありがとうございました)
ビールがすすむと、どうしてもこの離島桟橋で凧が揚げたくなった。島で揚げたりなかったのだ。
波照間で揚げるために準備してきた700メートルの凧糸は、せいぜい150メートルを繰り出せただけだった。波照間仲間に手伝ってもらう。
凧を取り出すと海風を拾い、スルスルと上昇していくではないか。方角はほぼ真北。美崎町、石垣市役所のある方向だ。
上昇角は、校庭で揚げたときより大きいものの、60度に満たない。しかし、あれよあれよという間に、巻かれた凧糸300メートルを使い切っていた。
気がつくと周囲に数人のギャラリーがいるではないか。マルハ鮮魚の主人とお孫さんの姿も。
凧用リール付きロッドをお孫さんに渡しすと、さすが海人である。ロッド、リールの扱い方は、僕よりはるかに上手い。
その後、マルハ鮮魚のご主人も。お孫さんより、もっと上手かった。思わずうなってしまった。
=追記=このあと僕は、凧の回収に失敗したことを記しておこう。酷使したため糸が傷んでいたのだろう、100メートルほど糸を巻いたあとで、凧糸は切れて、凧は緩やかに落ちていった。(はたして、波照間のように揚がりぱなしにならなかったのは、よかったのか……)墜落地点は、美崎町にある大原ホテルのあたりだと思う。
本土からの石垣直行便がなくなった後、ANAのマイラーとしては、那覇-石垣間はぜひエアーネクスト(ANA系)が運航する機材に乗りたい。RACに劣らず、サービス精神が旺盛だ。機長自ら下に見える島の説明をえんえんしてくれたりする。
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反対するために来たわけでない。新空港の建設地、「カラ岳周辺」とは、このあたりのことをいうのか。新石垣空港の詳細はこちらhttp://www.pref.okinawa.jp/shin-ishigaki/newishigaki/index.html 【写真:のらさん】
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この後、石垣の古本屋で以下の本を買って読んだが、登場人物が多すぎて、途中で投げ出した。はっきりいってまったくおもしろくない。 「西表 背徳の断崖」(梓林太郎著) |
西表の密林で発見の死体は失踪中の男? 私立探偵・岩波をリーダーとする探検グループのメンバー真那津が、阪神大震災で母を亡くした少女・花をつれて神戸から帰京した。花の父親は妻子を捨てて石垣島へ愛人と出奔したらしい。沖縄へ飛んだ岩波だが、父親は三年前から再び失踪していた。彼の足取りを追って西表島へ渡った岩波たちは、島の密 |
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さいきんでは奥西表と呼ぶらしいが、この観光用の名称、好きになれない。
西表島にある船浮(ふなうき)という集落。ここ陸路がない。西表島・白浜港から5~6分で着いてしまうが、船で渡らなければならない。
イダの浜という、いつ行っても誰もいないきれいなビーチがある。
たとえば、最低海面気圧が910ヘクトパスカルという猛烈な台風が八重山地方を直撃、離島便は全便欠航、とうぜん船浮便も欠航という設定――。集落は密室である。ここで視察に訪れていたITベンチャーいのしし社長の惨殺死体が発見される。一番怪しいとされるライバル会社の社長は、そのとき女子大生と六本木で合コンをしていたという完璧なアリバイが…。そして次の殺人、那覇のカプセルホテルで幹部が暗殺される。謎が謎を生む密室(旅情)ミステリー… 撮影は沖縄本島から八重山へ、そして波照間島での壮絶なエンディング。=撮影好調、近日公開=
(僭越ながら鮎川哲也先生風な)タイトルをつけるとすれば『密室 南十字星』だろう。サブタイトルは――美人OLが最南端の温泉で見た血の惨劇――かな。土曜ワイド劇場にいかがか。
解決はぜひとも、波照間島の断崖、高那崎でしてもらいたい。もちろん主役は、“断崖の巨匠”船越英一郎でなくてはならない。女優は、柴咲コウか中谷美紀で。音楽は夏川りみだ。
提供は、JTA、琉銀DC、沖縄電力、オリオンビール、マックスバリューあたりか。安栄観光、八重山観光フェリーは撮影全面協力。
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石垣へ戻ったが、次の台風9号が迫る。予想進路は宮古島を直撃するコース。
石垣で1泊、様子をみることにする。宿はホテルハーバー石垣島。目の前が離島桟橋、1階には安栄観光が入る。波照間1便が出るか否かは、下に行けば確認できる。
“離島桟橋マニア”にはたまらない立地である。しかし、難点は港側の部屋が少ないことだ。港が見える部屋にこだわりたいなら隣にあるホテル・イーストチャイナシーだろう。少々、値が張るが…。
なんとも、工夫のないネーミングなのだろう。ともに直訳ではないか。沖縄らしくていいのかもしれない。
つけくわえておけば、ここは生ビールが似合う場所だ。
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カンピレーの滝にも、(陸路では行けない“密室”の集落)船浮の裏にあるイダの浜にも、炭鉱跡にも行ったし、海も飽きた…。さて、どうやって過そうか――。
西表島温泉(沖縄県竹富町)に浸かってみた。
はっきり言って良かった。
熱帯林に囲まれ、内湯からも露天からもマングローブが見える!
こんな景色が見られるのは、日本ではここだけだろう。内地(ヤマト)では、まず見ることはできない。
内湯が窓側(洗い場の方でなく)に溢れていたことなどから、たぶん循環系(加熱・加水・濾過)だろうが、塩素臭は感じられない。日帰り入浴料金1500円は高く感じるかもしれないが、この西表島温泉、かなり良心的な施設である。
西表島にある温泉なんて、という偏見をもっていた自分いたく反省するのでした。
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